黒子テツヤ、 バスケが好きだ。 バスケを好きでいたかった。 嫌いに、なりたくはなかった。 楽しむ事が全て、其処に勝敗は関係無い…――とまでは言いません。好きだからこそ強くなりたい、でも強いのが正しい訳じゃない。 火神君。キミには本当に感謝しています。 キミのお陰で、そして先輩達のお陰でもう一度バスケが好きになれたんです。キミ達となら、天辺からの景色も悪くないと思えたんです。キミの拳は大きくて、温かくて優しくて。キミの手とボクの手、抱えきれない程の思い出を作っていけたらと願って止みません。…こんな事を言ったら、きっとキミは笑うんでしょうね。その屈託の無い純粋な眼差しで。だけどきっと、少しだけ照れ臭そうに。 聴こえますか、皆さん。 今度は『幻の6番目』じゃない。正々堂々と、誠凛高校の11番としてコートに立ちます。 そして、何時か。 …何時か、また一緒にバスケをしましょう。 バスケが好きなんです。 皆さんとの思い出を作ってくれた、バスケが。 〆 - 6 - |