実渕玲央、 征ちゃん、知ってる? そうやって余裕ぶる人間程、ハマった時が怖いのよ。…フフ、隠してもダメ。もう結構彼にのめり込んでいる事くらい、私にはちゃァんとお見通しなんですからね! 舞台に立っていながら脚本家も演じてみて。コートを走り回りながら監督もこなしてみて。常に冷静な思考を、常に最善の行動を。浮かんだ言葉を呑み込んで自分らしく演技をするのも良いけれど、そんなの疲れちゃうわよ。 貴方の性格上、素直になる事なんて堪えきれないんでしょうけど。もう、ほーんとうちの主将ってば困ったさん! そうそう、征ちゃんの元同級生の…。桐皇のマネージャーの子ね、何だか嬉しそうに手紙を持って歩いていたわ。なになに、ラブレターかしら、全く羨ましい!文通っていいわよねえ。たった一度交わしただけでも特別な存在に変わっちゃうんだから。貴方の事、ずっと見守っちゃう!文句は言わせないわよ、色男サン。 それとまた御礼を言いたい相手が出来ちゃった、いやァん嬉しい!追って認めます。 ほら、私ってロマンチストじゃない?(反論は受け付けないわよ。)あんまり私信っぽい私信を送り合うよりは然り気無いメッセージの方が好きなの。何だか秘密の共有みたいで、二人だけにしか分からない暗号って感じ?やだーっ、素敵!伊達に“宛先不明”を謳ってない、って事。 そんなわけで私の交流ってとっても分かり難いものだけど、お付き合い下さる人は宜しくね。 〆 - 9 - |