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328.おこづかいちょう(背/R20)
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8 :
赤司征十郎
2013/04/23(火) 03:14
その日、征十郎は戦慄した。
ふとした拍子に視界の端に捉えたカレンダー。それまで何の主張もせずただそこに掛けられていただけに過ぎない、最早単なる部屋のインテリアと化していたカレンダーと目が合ったのだ。
その紙面に並ぶ数字達がそっと征十郎へと囁き掛ける。
「…今日、記念日ですよ(笑)」
日にちを示す数字達の言い種は、明らかに日付感覚の鈍い征十郎を嘲笑していた。
時刻は午前三時過ぎ。
――涼太は、既に睡魔の野郎に攫われた後だった。
涼太が起きている間にありがとうを言えなかった悔しさをぶつけるには何処が最適かを誰か知っていないか。
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