無駄にしている気がしてならない。ちゃんといつもと同じくらいには目ぇ覚めて、ちゃんと木吉の事も見送れんのに。ゆっくり準備するかーってあんま見れないテレビ見ながら軽く飯食って、部屋戻ってごろごろしながら木吉に早く帰って来いアピールして、………して、え、今何時？時計壊れてね？オレ三時間失神してた？………ンでこの時間になるともう外出んの面倒になっちまうんだよな…。あーあ。

(22:02)
結局出掛けねえまま、一日ぼーっと木吉の事考えてた。オレら始めっから喧嘩っつかぶつかり合う回数多いよなーとか、けどオレぶつかれるようになったんだなーとか(昔は毎日可愛い可愛いってしてたって喧嘩して面倒だと思うと投げ出してた。結構酷いと自分でも思う。)、あとちゃんとちょっとずつお互いの事わかってきてるよなーとか。朝の第一声はオレを呼ぶ事、とにかくまず撫でる事、ちょっと甘えたらすぐ締まりのねえ顔になる事、オレが思ってるより鈍感な事、ちゃんと言わねえとわからねえ事、そのくせにたまにスゲー鋭かったりする事。
まだまだきっと知らなくて、多分オレらは相性良くないっつーかタイプが違い過ぎてわかるのに時間が掛かるだろうけど。オレからは離れねえし、オマエの離さねえって言葉も信じるから。何かあったって、何度ぶつかったって、痛くたって、またすぐこうやってくっついてると思う。そうであって欲しい。オレ、すぐ不安になるかも知れねえけど、怖がりだけど、一回決めたら、余程じゃねえと揺らいだり、しねえから。
ここに、居る。