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>早寝
俺の寝付きの悪さは一級品だと思っていた。因って後に寝ることはないだろう、と。
…不覚なのだよ。あんなに早い時間から睡魔が訪れるとは予想していなかった。彼奴はしっかり眠れただろうか。

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昨夜の彼奴は何処か様子がおかしかった。話を聞いてやるべきだったのだろうな。俺は彼奴に寄り添うことも出来ずに大事な時に役に立たん駄目な男だ。

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甘えるとは何なのだろうか。与えられるものを享受する、肉体的に寄り添う、愚痴を言ったり自分の汚いと思う面を見せる…。これくらいしか思い付かん。…俺はらしくもなく甘えているつもりだが彼奴にはそう見えていないのか？

満足させてやりたいという願望がある。俺は彼奴のお陰で何気無い時を過ごすのが楽しいと思える。願わくば彼奴もそうであれば良いと。そう考えるようになったのだよ。

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自覚を持つと今まで以上に欲するものが増えて自分の感情に辟易する。

…全く。日記を書くとお前からの言葉が送られてくるから口角が上がるのが隠せん。全部彼奴のせいだ。つべこべ言わず責任を取るのだよ、

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此処が見つかったらネタ晴らしをすると言ったがもし、万が一、仮に見つかるという不慮の事故が起きたなら、俺(代理)も俺自身も羞恥で死ぬ気しかしないのだよ。それほどに彼奴に初めて見せた姿と此処でのギャップが有り過ぎる。

彼奴が好きなのは俺(代理)だと分かっている。戻れと言われるのは何時だろうか。

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我ながら思考回路が恐ろしく女々しくて愚かさに笑うどころか吐き気がするのだよ。

この日記は主体詐欺です。
という注意書きをしたい位に書き手に統一性が無い。明日は誰に綴らせるか。彼奴の姿を借りるのは無理があるな。それに何より主体(という事になっている)高尾は彼奴に教えていない姿なのだよ。更に言うなら俺も告げていない。以下ほど俺(代理)が此処を知られたくないかお分かり頂けたであろうか。

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自信とは読んで字の如く「自分を信じる」ことで身に付くもの。俺はその為に人事を尽くし、最善を以て天命を待つ。だが人の心はどんなに俺が人事を尽くしたとてそう簡単に変えられるものではない。だが、その手助けはしてやりたい。お前にはこんな良いところがある。俺はお前のこういう所が好きだ。…伝えたいのに言葉が足りない。届けるに足る言葉が何処を探しても見当たらないのだよ。