エゴイストにもペシミストにも成れない、唯の出来損ない。だから世界に憧れた。だから何かに成りたかった。(君_と、が良か_った。)傷付けるだけ傷付けたのだから、オレが幸福にして遣らなきゃいけないと思ってた。誰だって最後にはちゃんと救われるものなんだと。そう、信じて居たんだよ。――英雄に成りたかった訳じゃあ無いのに、世界は総てが何れ救われるんだと、馬鹿みたいに信じて居た頃が懐かしい。なァ、アツシ。彼の頃のオレはお前が言う様にちゃんと笑えて居たのかな。
ふと思い出して何時か強請って貰った言葉を掘り返したらアツシの鋭さに泣くしか無かった。何時だってそんなお前が一番損して居るんだろうに、馬鹿だな。
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そんなことは扨て置きポストを設置したと報せるのをすっかり忘れて居た。ご用が有れば如何ぞ、