――良かった。
　アンタじゃ無くて、良かった。

　彼の子の傍に居る為に、失ったものが多過ぎて。だから。だから、…オレね、スゲー、怖いんスよ。

　四月三日、ってことで。

　
　言葉にすれば、其れはいとも容易く現実に成った。――何時も、何時も何時も。思い出すのは唯一人。此の本が良い証拠かな、…オレは未だ、立ち止まった侭なんだ。

　手を、引いてくれよ。誰か。

　



「 お前はそうしてる方が善いな、」

　心を抉る言葉と同時に、嘲笑う横顔を綺麗だと微笑って。伸ばした手は空を切って。――だから、嗚呼、好きだと思う。出逢えて良かったと、心から。分かり合えない関係が、縮まらない距離が、いとおしい。恋で無ければ愛でも無い。だけどオレは、あなたが好きですよ。何時だってあなたと言う安定剤が此処に在るから、オレは自分の足で立って居られる。…有り難う、

　




　峰ちんのあんぽんたん。
　頬っぺクッソいてーんだけど。

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　あー、…ん。片想いとかしてー。焦がれる、って。ちょー良いと思う。きゅん、てしたい。…室ちん、かァ。恋ってなんだろね、幸福なんて全然分かんねーし。