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521.エブリデイ怪奇現象(背透/交流)
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44 :
赤司征十郎
2013/10/07(月) 22:13
>>>521.31の続き。みんな、思い出してくれ。ここの主は僕だ(笑)
「一体だけだと何も起こらないかなっておもって…」
とかいう巫山戯た理由で人形を二体用意したAをとりあえず殴ってから、僕は後始末の為にAの家へ行った。
明日試験だったのに。(二日目)
かくれんぼ自体は手順通りに終わらせたらしいんだが、人形の始末がまだだったのでそれの回収と、確実に家もおかしなことになっていそうだったからそれの処理。
鋏、塩、水晶、和紙を用意して、いざという時に困るので電話を繋げたままで僕は家に入った。
入ってからの初めの感想。
気持ち悪い。
貧血を起こした時のように視界がグラグラしたが、30秒位でそれはおさまった。
友「生きてる?」
僕「生きてる。」
室内が荒れているとか水浸しとか、ぬいぐるみがチ/ャッ/キーよろしくナイフ持って襲って来るとかいうことはなかった。
だがひたすらに不快な感覚がした。
例えるなら、そこらじゅうにミミズが蠢いているような。
家全体がそんな感じだったから、塩をばら撒きながらガンガン窓を開けていった。
特におかしなことは無かったんだが、唯一いうなら電化製品が可笑しくなっていたかな。
ラジオが勝手についたりテレビがついたり、その程度だけれど。
そして大詰めの風呂場。
入る前から、なんかもう嫌な予感しかしなかった。
友「生きてる?」
僕「僕はね。」
浴室から響く水の音。
湯船に溜まった水の底に、二体のぬいぐるみがあった。
それからナイフも。
水音の正体は湯船に水を溜める為に使用されたシャワーノズルからちょろちょろ漏れる水だった。
問題なのはここから。
ぬいぐるみは底に沈んでいる。
つまり、僕は湯船の中に腕を突っ込まないといけないわけで。
…心底やりたくないと思いながらも湯船に近づき、覗き込む。
意外と深い湯船に落ちないよう細心の注意を払いながら手を突っ込み、
足滑らして思いっきり湯船に身体半分突っ込んだ。
結構派手な水音がしたからだろう、繋げたままの電話から微かに友人の声がした。
声がしたが、答える余裕は無かった。
身体半分浸した水面に、目が。
十四の目玉(瞼付き)が瞬きもせずにこちらを唯々じっと。
じぃぃぃいいっと。
僕のことを見ていた。
後はもうお決まり、全てを華麗にスルーして(湯船に塩撒いて水抜くという後始末もきちんとして)ぬいぐるみを持って帰り、きちんと焼いた。
灰にはならなかったけど黒焦げにまではして、塩振りかけて埋めておしまい。
ああ、しばらくしたらAに生えていた腕も取れたよ。
今回は運良くどうにかなったが、次は死ぬぞ縁を切るぞと脅してAをお家に連れて帰りましたとさ。
ちゃんちゃん。
まあそれから暫く、瞼が異常に腫れたんだけど。
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