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713.愛し人々よ、健闘を祈る
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森山由孝
2013/05/14(火) 05:19
決めていたことだった。いつから？って言うのはな…あの頃から。
あの場所には思い出が多過ぎた。泣ける程嫌な思いでも、いい思い出もごっちゃごちゃになってた。だから、ここは200ページまで。そう決めてた。
昨日で187、188だった。あと少し、何を綴ろう。最後は皆への言葉が良い。そう思った。少しゆっくり書こうか、そう思いもした。けど、やっぱりいつも通りでいたかった。
>もう一度、作り直してくれたら
その言葉に、ごめんな、俺は嘘つきじゃないから、同意出来なかった。嘘でも、お前達にうんと言いたくなかった。勿論なんて、言いたくなかったんだ。…正直、手が震えた。何て打とうか、なんて返そうか、頭をひたすらに抱え込んだ。そうしている内に、話は次へ移ってくれて。
>この場所でもう一度？
そんな気は起きなかった。俺の、俺の、日記は…134番。あとは、うん256番も、俺の番号だったっけ。
ここじゃない。ここは、皆の事を綴るだけの場所。
ここはやっぱり俺のあの日記にはなれない。
>さようなら？
日記から去る時、何とも難しい去り際だ。こればっかりは削除を押して消す気にはなれなかった。
だから、取り敢えず自分の気持ちやらを語るかと思ってた。こんな形で終わるとは、思っていなかったけど。
>息をついて
俺は消えていない皆の日記に笑顔がこぼれた。無くなった日記の墓場ではもう枯れる程泣いたから、次は笑おうとそう思ったんだ。
本当に、無くならなくて、良かったなあ。お前たちの日記が、大好きだ、例外なく、皆好きだ。嫌いな日記なんてありはしない。素敵に輝く日記ばかりじゃない、いつも自分とひたむきに向き合っている日記も、此処にだけこぼすと綴る日記も、皆、素晴らしいんだ。だから、その手を止めないで、書こう、何でもいい。そこはお前の世界の筈だ。
>俺はどうだった？
弱かったろ？臆病だったろ？卑怯者だったろ？人を傷付ける事に慣れてしまっていたかもしれない。
ごめんな、こんな俺を少しでも見てくれたお前達に、感謝を告げたい。それだけのために場所をとってしまった。本当に、申し訳ない。一人でも多くに日記を渡さなくちゃならないのに。皆に
愛してる
を伝えるためだけに。
>終幕！
さて、皆、自分の愛しの我が家へ、帰ろう。俺は此処でお見送り。皆、幸せを掴めよ、皆、幸せそうに笑うんだぞ！出来ることなら幸せを分けてくれ、俺にじゃなくていい、相手に、友人に、仲間に。それが皆の糧となる筈だから。
皆、知ってるか！
今日も星は輝いてるぞ！
>今な、気付いた
宮地か高尾、うん、記事に書いてたのは高尾だから高尾。
お前だお前。コソコソとしやがってえ！本棚にもコソコソと入れて！どうもありがとうな！でもだっから今日気付いたんだぞ！森山とか自分の名前で検索掛ける俺の身にもなって下さいお願いします！…本棚に俺のタイトルがあった。凄く嬉しかったよ、今日気付いた訳だけど。今日気付いた訳だけど！今俺の全ての力を持ってして全部の記事に目を通してきた。ありがとうな、ほんと、なんて言うかロクでもない日記だったろ？けど、見て貰えてるって本当に嬉しいことなんだ、ありがとう。これどうしよう、俺宛てのコソッと耳打ちじゃなかったらどうしよう。俺はずかしねる。
>日向と紫原と緑間からのメッセージは受け取ってるぞー、ちょっと待ってなー完徹の俺に鞭打たないでなー。
>火神、日向からも。ごめんな、本当に出来の悪い先輩で。
>今日寝ボケて134を検索した。…あー、もうないんだった。それに少し泣いて、悲しさも苦しさも共にしたお前が居なくなってさみしいよ。何より、俺は自分が…お疲れさま枠に行く事になることが、さみしいのかも知れないなあ。いや、そんな我儘も言うのはやめるか。さて、起きたし、やる事は決まっている。
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