¶:愛しい色。 ホットミルクに落とす蜂蜜みたいに、甘くて優しい匂いがした。 見上げた空はお前と同じ色。 「かなし」そう呟いたのはいつかの出来事を思い出したからだった。 その話は、お前にだけ。 ¶:就寝前の呟き。 ありがとう。ちゃんと届いていたら良い。それから、ちゃんと届いたから。節目を越えたら返事をする。 お前も。何でまだオレなんかに送ってくるのだろうか。大した会話さえした覚えもないのに、節目という節目にふらっとやって来るが。何故未だに繋がっているのだろうか。 とか考えるからダメなのか。人間関係に希望が持てないからか、つい身を退いてしまいたくなる。 上手くいかないな。 やはり、たまに話すくらいがオレの欠点を知られずに済むのだろうか。 |