¶:転がるビー玉と、光。 悔しくて涙を流したのは、久しぶりだった。自分が思うよりずっと切羽詰って居たのかもしれない。みっともない所だって、お前には見せる事が出来るのだろう。不思議なものだ。 別に、お前のが移ったとかではなく。オレの人嫌いも加速したような気がする。元々あまり人と過ごす事が好きでは無かったが、最近は特にだな。オレの腑抜けっぷりが酷いな……む。 話は変わるが、木吉さん。メールはちゃんと届きましたか?届いて居るなら幸いです。お手紙ありがとうございました。レスポンスについて頓着していないので、時々話せたら嬉しいのだよ。色々話せるのを楽しみにしています。さつき隊員にも、今少し新しい携帯にも慣れたから返事をしようと思っている。誤字や脱字を指摘される生活には未だに慣れないが、いつか平気になるのだろうか……大事な話をする時は、どうすれば良いのだろうか。 まだオレには難しい。 ──もう1年経つのだな。オレはもう大丈夫だ、これからはオレの空を愛していきたいと思っている。ゆっくりと、焦る事無く。 幸せだと感じられる、今に感謝して。 |