期限を設けた、きっとそうでもしないと真ちゃんはオレのこと気遣っていつまでも楽になれねぇだろうからさ…。 本当は離したくない、何処にも行って欲しくない、そんでもそれ押し付けて無理矢理引き留めて…それで何が残るって言うんだよ、真ちゃんは…オレが言葉を吐く度に苦しいって言った。 手を離してやるべきなんだ、オレが。 苦しめてる…世界で一番大切な人をオレの存在が苦しめてる、こんなに辛いことはねぇよ。 オレの汚い手で汚してしまう前で良かった、汚してしまえば良かった。 …どっちもウソでどっちもホンネだ。 真ちゃんの最初で最後の人になりたかった。オレのものにしたかった。 多分初めてこんなに人を好きになった、付き合ったり別れたりは経験した事ねー訳じゃねぇのに、こんな息も出来なくなるくらい苦しくなるなんて知らなかった。 知らなかった、本気で誰かを想った事がなかったから知らなかった。 だからオレの初恋は真ちゃんで間違いない、きっとこれからもずっと、それだけは変わらない。 ここを真ちゃんはオレに残したくないって言ったけど、オレはオマエのこと忘れたり過去にする気はねぇの。 もうオレにとっての緑間真太郎はオマエ以外に有り得ない。 だから、忘れねぇし忘れなきゃ思い出にだってなんない。 オマエが帰って来なくたって、想うくらいは自由っしょ? ぶはっ、重たいって?知ってるっつの、てか…真ちゃんに会うまではオレ自分はもっとアッサリした人間だと思ってたんだぜ。 弱音吐いたりすんのは好きじゃねーし格好付けなのは今も変わってねぇけど、まさかこんな重たいヤツだとは思わなかったのだよ…なーんてな。 ホント、どーしちゃったのかね。 オマエがオレを変えたのだけは事実だわ。 ふは…こんな時に声を上げて泣ける程子供じゃねー自分が恨めしい。 |