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850.瓶詰めコンフェイト(背透交流/R18)
 ┗20

20 :森山由孝
2014/02/12(水) 23:59

昔々在る処に、とてもとても皇子さまが大好きなお姫さまが居ました。
お姫さまは大好きな皇子さまへの気持ちが溢れて溢れて留めておけず、皇子さまへ沢山の愛の言葉を伝えたのですが、皇子さまからは中々同じ言葉は返ってきません。
少しだけしょげてしまったお姫さまは、皇子さまに言い足りない好きはこっそり日記に書いてしまおうと思いたち、紙とペンを探してお城を探検してみました。するとびっくり。

「クッソ、なんなのマジで可愛過ぎんだろ!んだよ、ただの天使かこの野郎!!!」

と、街中に響く程それはそれは大きな声で叫ぶ皇子さまの声が聞こえてきました。
驚いたお姫さまは慌てて目の前の廊下窓から声の聞こえた庭を覗き込むと、其処には大きな穴と満足そうな皇子さま。
お姫さまは皇子さまが今の言葉を穴の中に埋めたつもりなのだと気付くとそれはそれは可笑しくなってお城の廊下で笑い転げてしまいました。
けらけら笑った所でお庭は一階、廊下は二階。皇子さまは、お姫さまが聴いてしまった事には全く欠片も気付きません。
更に可笑しくなったお姫さまは、今の叫び声は聞かなかった事にして、度々お城に響くようになった声が聞こえてくるのを嬉し恥ずかしく思いつつ、今日もこっそり楽しみに待っているのでした。

めでたしめでたし。


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