軋む体無視しとったらあかん。
浮世なん、所詮そんなもんやで
垢流しても流してもこびりついて。
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振動も何もなしに、机へ置いとった鏡が落ちてしもて粉々に割れた。顔に傷出来た。ほんで今日は不審者に声掛けられまくる一日で妙にモテる日やった。厄日やろか。
好き好き云われるん好かへんねん。
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歩道の片隅で雨露に晒されたんか凍ってたんか、毛先が濡れて冷たうなってる黒猫を見た。どこにも怪我してる様子はあらへんのに、目が緑やった。振り返っても何にもしてやられへんから手を合わせながら暫く歩いた先にあるマンションの入口で見掛けたキャットフードにこれか、て納得。
ただ生きる為だけに必死で。