結局は人それぞれの物差しで計ってるからありはしねぇもんだと俺は思ってる。

ただ、そこには不文律っつーのがあってそこから外れたもんを一般的に「普通じゃない」なんて言うんだよな。

前付き合ってた奴はやたらと膝枕を強請ってきてた。その前の奴は腕枕、また違う奴は泣かして流れる涙を…強請るもんなんて人それぞれで、だからアイツが腹枕を強請ってきても俺としちゃみんな恋人から貰いてぇもんや欲しいもんなんて違って当たり前だから俺からすりゃ普通。

それを普通じゃないと言うなら逆に恋人の普通ってなんだって聞きたくなる。キスを強請れば普通なのかセックス強請れば普通なのか…それらが普通だと言うなら普通じゃなくていい。
ご都合主義上等だっつーならネクロフィリアだった俺なんて異端も異端だ。我慢強いんじゃねぇ。アイツが言うグロなんて可愛いもんだしやりてぇっつー事に関して出来ねぇ事は１つか２つくらいしかねぇから何も出来ねぇ事をお前が望むならって我慢はしてねぇだけ。
面が面ってのもあるけどな。

そこまでリミッター振り切れる程じゃねぇけどコタツをぶっ壊したくなるくらいには嫉妬深く執着が強いっつーのは昨日分かってはくれただろうし今はそれでいい。

その前の日が俺の誕生日だけどな！！！！！

ゴホン！いやいや、そういう事が言いたいんじゃないんだ。たとえ誕生日なんか祝われなかったとしても次の日は野郎共が色めき立つバレンタインデー。
どうせ俺にくれる人なんていないだろって思ってるだろうが今年の俺はひと味違う！なんてったって俺には恋人がいるんだ！義理でもなんでもない本命チョコが貰える！はっはっはっ！！これで俺も勝ち組だ！！


なんて笠松に言ってたんだよ…先月の今頃(真顔)

は？バレンタイン前にフられたのかって？そんな事ない！！現在進行形で愛を育んでるさ！嘘じゃない！！(必死)


話せば長くなるが…14日の朝恋人から荷物が届いた。
俺はスキップしながら玄関の扉を開けルンルンとハンコを押して受け取り部屋へと戻りニヤつく顔を隠しもせず中を見たんだ。
ハーブティーと某ロボットのヌードルストッパーとお揃いのカップ、そして手紙が入ってた。
ああもう嬉しくていそいそとカップを取り出し軽く洗って貰ったハーブティーを飲んだ訳だ。

そしてそれを写メって笠松に自慢した。



俺：はっはっはっ！いいだろう！恋人からの贈り物だ！バレンタイン万歳！！

笠松：良かったな。で？どんなチョコ貰ったんだ？

俺：………………

笠松：オイ、お前…まさか……！(大草原)

俺：……ない…だと…！(驚愕)

笠松：(大草原大草原芝刈機間に合わない程の大草原)ざまぁ！！(見渡す限りの大草原)


そういう事で今年のバレンタインデーはチョコレートは貰えませんでした(真顔)他に嬉しいの貰ったから俺としてはチョコ無くても満足だったが笠松にあれだけ豪語してたからすっごい笑われた。

ハーブティー美味しい(ほっこり)

ここに来た。

ああ、閉鎖したんだな…と寂しく思うくらいには傷心してる。

元気そうでよかった。
俺の姿が見えるのはあまり良くねぇかな…まあもう見てねぇとは思うが…。

忘れた日なんかなかった。
これからも、お前の幸せを願っているぜ。