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┗930.わが身ひとつの秋にはあらねど(背透/R20)(33-37/37)

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33 :桃井さつき
2016/01/30(土) 01:13


たまに、彼との手紙を見返すの。
そこにはまだ何処と無く硬いような私たちの言葉が踊っていて、何だかとっても微笑ましい気持ちになるんだ。やっぱり巧みに言葉を操る人なんだなあって再認識する。……いつも割と思ってるんだけどね!
以前はこうして彼の言葉を待っていたなあ、だなんて考えると今はとっても幸せに思えるんだよ。だってたくさんの言葉を毎日聞けるんだもん。すっごく嬉しいよ。なんて。ふふ、ちょっと女の子らしくて可愛いでしょ?

言葉を綺麗に使う人が好き。話題が豊富な人が好き。優しい人が好き。
私には高望みだってわかってたけど、でも、夢みるだけならただじゃない?って思ってたの。まさかぜーんぶ兼ね備えた人が居るなんて!びっくり!

ね、テツ君。テツ君って凄いよ。凄いんだよ。
だーいすき!


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34 :氷室辰也
2016/02/01(月) 23:44


健気な子が苦手なんだ。いや苦手じゃない。苦手なわけじゃなくて。オレが勝手に罪悪感に押し潰されそうになるだけなんだけどね。
押して駄目なら引いてみろ、なんてオレにはぴったり過ぎる戦法なんだよこれが。もう本当に。

どうしてこんなことを言ってるかって言うと、実は今日調理実習があったらしくて。何だか別のクラスの子が沢山やって来て、山ほどくれるんだ。マシュマロ。作ったらしい。
いや嬉しいよ。気持ちは。嬉しいんだけど。机に積まれてもね。
アツシに横流しかなあいやその前にこれ何処に置こう授業受けられないな、なんてぼーっと考えてたらまたもや扉の所に可愛い袋を持った女の子。バッチリ目があった。またビンゴか。その時のオレの心中を察してくれ。
でもその子、結果的にオレにそれを渡さずに帰って行ったんだ。「そんなにたくさん貰ってたら迷惑だろうから、良いの、一度こうして話してみたかったからこれだけで嬉しいよ」だって。
ああもうこういうの駄目なんだよ、って。健気な感じ、軽く引く感じ。とっても弱い。

因みにそのマシュマロはちゃんと貰ってしっかり食べたさ。え?他の?捨てた?失礼だな、ちゃんとアツシにあげたよ。甘いものを食べ過ぎると胃がもたれるんだ。


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35 :森山由孝
2016/02/03(水) 02:23


自分の話が出なくて不満らしい愛の伝道師(17)
そんなこと言ってもなあ、最近は随分と熱を上げてる人が居るみたいで。会いたい会いたいと言ったかと思えば一時間後には、出会った人全てを愛してるから誰にでも臓器提供出来る!だとか。提供するなよ落ち着けよと真顔で返したオレのそれはごくごく普通の反応だと思う。

自己犠牲も立派な愛の一つだとオレは思うんだけど、受け取った相手が愛と感じるかどうかはまた別の話。渡した側がこれ以上無いほどの愛だと思っても、受け取る側が違うと思えばそれは愛じゃないと思う派なんだ。残念ながら。
何に関してもそうで、基本は受け取る側次第。良いも悪いも好きも嫌いも、渡す側が決めたらそれはただのエゴになるなあと。
だからこそあいつの行動を咎める気は無いんだけど…まあ悩むと良いさ。何てったって出逢ってこのかたこんな様子見たことないし。すごく珍しい。何が愛で何が愛じゃないか、ちゃーんと見極めておいで。


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36 :森山由孝
2016/02/26(金) 02:20


何だか寝付けない夜。特に何も無いのに寝られないって損した気分になるのはオレだけかな、好きなんだ睡眠。寝られる時には寝ていたい勢。

WCが終わってからはどっぷり勉強漬け。毎朝のロードワークだけにしてたんだが、合格発表が出た日に解禁。願掛けにしては短過ぎる期間だけどな。ざらついたボールの表面を撫でた時には一丁前に込み上げるものもあって、そのままふらっと庭に出てむかーしに作った低いゴールにシュート。決まる。流石にな。低いし。
相変わらずのへろへろな軌道はお世辞にも綺麗なシュートとは言えないけど、久々の感覚はひどく気持ちが良い。オレのだ、と、思った。
緑間みたいな、実渕みたいな、誰もの視線を奪う美しいシュートに憧れた時だってあったし勿論努力もした。でも最終的にオレの手の中に残ったのがこいつなら、オレはそれでも良いと思えるなあ。なんて。綺麗じゃなくても、技がなくても、同じ三点だし。
大丈夫、大学でもきっと楽しいバスケが出来る。その時はまた宜しくな。


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37 :森山由孝
2016/03/14(月) 23:30


白い日。ホワイトな日。ホワイトなデー。
そう。世の女性が本命チョコの返事を、或いは義理チョコのお返しを、まあきっと他にもいろいろ。少し浮かれて待っている日だ。
男子たるものプレゼントは三倍返しと教えたのはオレの母で、天邪鬼な兄貴は態々それに反発するような性格へと育ったんだがオレは見ての通り。蝶よ花よと女性を愛するイケメンに育ったわけだ。
そんなオレが去年渡したお返しは、聞いて驚けミニバラの花束。色は白。しっかり花言葉まで調べて送ったそれはオレなりに真面目に考えた最高の贈り物だったんだが、殆どの女子の反応はドン引き。笠松曰く、
「お前の場合10割が義理なんだから重すぎる」
だって。何だよ10割って!

そんな失敗を踏まえて、今年は黄瀬にも意見を仰ぎつつお返しを用意したわけだ。数ヶ月前からしっかり考えていてな。
「え?オレ?基本お返しとかしないからわかんねーっスわー」
とかぬかす黄瀬を笠松にシバかせて決めた一品。コレだ。メ_リ_ーのチョコレート。バッチリ。

と、思ったらだな。
去年の悪評が尾を引いたらしく、バレンタインのチョコ自体が…全然、貰えなかっ……寝よう。

1年生の女の子たちには大好評だったんだからな!


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