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┗短編小説コンテスト!(6-6/6)
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6 :匿名
06/03(水) 14:04
>2 のシリーズの続きですが、設定の引き継ぎなしの読み切りです。
大陸の覇者、絶対的強さを誇るじゃがバター軍の王位継承権第一位、バター王子は、フルーツ同盟軍の大将の娘、りんご姫を愛してやまない。凛として、毅然と軍の支え役として生きているりんご姫。その愛らしさ、強さ、健気さ、どれをとっても、他の姫になど敵わない。何としてもりんご姫を手に入れたいのだ。王子は、使えるすべての手を使ってりんご姫を手に入れるべく、同じくりんご姫を手に入れようとしているポテサラ軍を叩き潰そうと決意。
さて、ポテサラ軍陣営では、宰相とりんご姫との政略結婚の支度を進めていた。これは、フルーツ同盟軍との昔からの約束なのである。なぜなら…フルーツ同盟にとっては、じゃがバター軍に属したところで立場も得もないが、ポテサラ軍は、フルーツ同盟軍の兵のほとんどに、地位を贈るというからだ…。
ここでお気づきだろうか…りんご姫の意思は、なに一つ考慮されていないということに。
ここで補足するなら、りんご姫は聡明で、凛としていて強く正しく美しく、そして、清い。病に倒れた父に代わって少女の折から同盟軍を鼓舞しまとめ率いてきた姫であるから、この周囲の勝手な言い草と争いに自らの手で終止符を打つ方法を考えているはずである。バター王子と結ばれるか、ポテサラ軍に嫁入りするか…。
…なんてことは、まるでない。
彼女は、寝覚めの悪いこの朝を不機嫌に迎え、額の汗を拭い、なぜあんな夢を見たのか、と辺りを見回す。
ふと手元を見ると、起床時間を知らせている、虫食われたりんごが中央に刻印されたものが、こちらを見ていた。
(iPhone/Safari)
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