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我ながら面倒な性格だと常々思う。其の度、思考を澱ませてしまうのは俺の悪癖だ。斯うは言うが、…実際直す心算は更々無い開き直りの精神が一番宜しく無いんだろう。
俺が恐れているのは離別では無い。愛情が冷める事でも無い。…感情は生き物だ、成長も有れば退化も然り。俺は、俺の知り得ぬ所で情に縛られ身動きも取れず、独り苦しまれるのが一番嫌だ。俺の視界には映らないであろう優しさと弱さを履き違えた暗闇が、…俺は一番恐い。重荷にだけはなりたく無い。
…と。何を根拠にしたのかも曖昧な理論をうだうだと張り巡らせては其の分、時間も無駄に経過していた。寝不足は健康的な身体も思考も奪ってしまう。…此れはいけない、寝よう。俺の身体も思考も、未だ成長期だと信じて。