# 御前からの言葉を見られる時間が、
# 本当に恋しいんだ。
出会って直ぐの頃、
伝えたこの科白に嘘は無い。
そして、
其の気持ちは今も変わらず此処にある。
出会いが出会いなだけに、
繋がるとは思え無かった俺たちの縁。
不確かな其れが確かになって、
未だ不安定だった、
互いの距離感を楽しんで。
彼の唇から決定的な言葉を聞いた時、
不覚にも泣きそうになった。
期待が、予感が無かった訳じゃ無い。
其れでも、
あくまで遊びだと、
設定上の流れや成り行きだと、
自分だけが本気になっていたら…
なんて不安が俺を苛んで。
其れが爆発したらしい。
泣きそうな俺をも、
優しい眼差しで包んでくれた彼に、
今度は安堵の笑みしか浮かばなかった。
# 君は君が思うよりも、
# 魅力的で、格好良くて。
出会ったあの日から、
俺の深いところを掴んで離さない。
今までもこれからも、
きっと、御前に焦がれる日々。