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┗338.新・鬼ヶ島

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1 :にぅ名無しさん
投稿日:15/12/25 21:30:06


むかし、任天堂から出たテキストアドベンチャーゲーム。

「新・鬼ヶ島」

それを久しぶりにプレイしてみたから、文章にしてみたい。

童話風に書いてみていい?

(ez/K011, ID:edAs4QsBO)
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9 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/03 01:57:32


「お爺さん、いろりの火が消えそうですよ」

「そりゃあ、いかんな。じゃあわしは、しばかりに出かけるとしようかのう」

お爺さんは、しょいこと鉈(なた)を持って、家の外へ出ていきました。

「じゃあ、私は洗濯へ」

お婆さんはたらいに着物をつめこんで、お爺さんのあとを追って外へでました。

お婆さんが外へでて、ふと空をみるとくもり空です。お婆さんは前に見えるお爺さんの背中に向かって呼びかけました。

「お爺さん。雨がふりそうですよ。蓑と笠を持っていったらどうです」

しかしお爺さんは、

「なに濡れるくらい平気じゃよ。なんなら婆さんが持っていくといい」

そう言って遠ざかっていくのでした。

残されたお婆さんは、ちょっとお爺さんに悪いと思いつつも、その言葉に甘えて自分が蓑と笠を持って、川へ洗濯へ出かけたのでした。

(ez/K011, ID:vKkZfwHHO)
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10 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/03 01:58:31


山へ行く途中の山道です。

お爺さんが歩いていると、道のわきの茂みから、いきなり人影が飛びだしてきました。

わっとお爺さんは驚きましたが、その飛びだしてきた人影をみて、もっと驚きました。

人影は、子どもでした。素っ裸に赤い腹がけを一枚だけつけています。

髪型はおかっぱ。頭のてっぺんは月代をそってあります。しかも、見たことのない不思議な黒いメガネをかけているのです。

「誰だい、おまえさんは」

お爺さんがきくと、子どもはこう答えました。

「まい ねーむ いず きんたろう」

金太郎という名前の少年のようです。

「やあ、金太郎さんとやら。これからしばかりに行くところじゃ。いっしょに山へ行かないかい」

「おーけー。れっつ ごー」

ふたりは山へむかって歩いていきました。

山につくと、地面には枯れ枝がいっぱい落ちていました。それをお爺さんが拾い集め、しょいこをいっぱいにし、さて帰ろうかと思った時です。

うしろから、がさがさと音がしました。

お爺さんが振りかえると、

「く、く」

熊です。大きな熊が、のそりのそりとお爺さんに迫ってきているところでした。

(ez/K011, ID:vKkZfwHHO)
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11 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/06 21:58:22


お爺さんピンチ…

(iPhone/Safari, ID:???)
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12 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/10 13:58:34


お爺さんが腰をぬかしてあたふたしていると、金太郎が熊の前に立ちはだかりました。

「のー ぷろぶれむ。べあー いず まい ふれんど。くまごろう」

金太郎は熊にまたがると、ぐっばい、と言い残し、どこかへ行ってしまいました。

(ez/K011, ID:Clx/O2W4O)
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