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┗338.新・鬼ヶ島(4-8/12)
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4 :にぅ名無しさん
投稿日:15/12/25 23:11:10
むかーし、むかし。ながくし村というところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
貧しくも慎ましやかに暮らすふたりに、欲はありませんでした。ぜいたくをしたいとも思わなければ、今の暮らしを投げ出そうとも思っていません。
ただ、ふたりには願いがありました。
子どもです。ふたりには子どもがいないのです。
ぜいたくは言いません。でも、子どもをかわいがりたい。子どもがほしい。そんな思いをいだきながら、ふたりはいつも過ごしていたのでした。
そんなある日のこと……。
(ez/K011, ID:Clx/O2W4O)
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5 :にぅ名無しさん
投稿日:15/12/25 23:11:56
おじいさんは夢をみました。
夜の野原でひとりきり。空には大きな星がひとつ、ほかのたくさんの星よりも強く明るく光っています。
その星がいうのです。
「わたしは〝ひのえ〟と呼ばれるもの。いく億年のながきにわたり、この世にうまれた命を見守るもの。じいさま、あしたおまえは、女の子を授かるであろう」
それと同じころ、お婆さんもまた、同じ夢をみていたのでした。
夜の野原。見あげる夜空には、ひときわ明るく輝くお星さま。その星がお婆さんにいうのです。
「わたしは〝ひのえ〟と呼ばれるもの。いく億年のながきにわたり、この世にうまれた命を見守るもの。ばあさま、あしたおまえは、男の子を授かるであろう」
(ez/K011, ID:Clx/O2W4O)
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6 :
にぅ名無しさん
投稿日:15/12/28 12:55:38
読みやすい
(iPhone/Safari, ID:???)
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7 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/03 01:56:39
>>6ありがとう。
(ez/K011, ID:B3Ap/rSyO)
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8 :にぅ名無しさん
投稿日:16/01/03 01:57:10
つぎの日の朝。
お爺さんとお婆さんは、ゆうべ見た夢の話をしておりました。
男の子と女の子をお爺さんとお婆さんがそれぞれに授かるというありがたいお告げの夢。
そんな夢を同じ晩に、しかもふたり同時に見たことを、お爺さんとお婆さんはしきりに不思議がるのでした。
「不思議なこともあるもんじゃのう」
とお爺さんはいいました。
「そうですねえ、お爺さん。わたしたちの願いを、ひのえさまがお聞きとどけくださったのかしらねえ」
「それだとすると、本当にありがたいことじゃ」
かかかとお爺さんは笑いました。
(ez/K011, ID:vKkZfwHHO)
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