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205.【百物語】にぅ板版百の物語【語ろう】
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15 :にぅ名無しさん
投稿日:10/03/27 01:16:56 e4nkVvQZO
お久しぶりです。水木しげるに興味を持ちつつ京極先生止まりがまた投稿しますね。
久々にUSOジャパンという番組(覚えている方いますか?)を見たので、そこにあった都市伝説のお話を。都市伝説なので、多分有名です。
夫婦円満とは言い難い夫婦がいた。子どもは六歳くらいで、なかなか活発な子どもだった。
毎晩毎晩遅くに帰ってくる夫に嫌気が差しながらも、その日も妻は遅くまで夫を待っていた。
ガチャリと玄関が開く音がした。
やっと帰ってきた。今日こそ何か言ってやろう。
そう思いながら玄関に行き、酔っ払った夫に声をかけた。遅いわ。もうちょっと早く帰ることは出来ないの?
たったそれだけの質問にさえ、夫は苛立った。うるさい、俺にだって付き合いがあるんだ。退け。そして力任せに妻を突き飛ばした。
鈍い音がした。妻が倒れる音がした。
恐る恐る振り返った夫は、頭から血を流した妻を見てしまった。
数日後、夫は子どもと二人暮らしを始めた。妻はいない。実家に帰ったと近所には言った。
ただ子どもは少しよそよそしくなり、しきりに庭の花壇で遊ぶようになった。
ある日子どもが、花壇を掘り返していた。何でそんなことをしているんだと半ば怒鳴るように聞いた夫は、血の気が引いた。
腐敗臭がする。妻のブレスレットがある。子どもが自分を見る目が、目が。
その晩夫はある決断をした。もし子どもが、自分が妻を殺し花壇に埋めたことを知っているのなら、その時はこの包丁で、子どもを、
しっかりと包丁を握り締める。一歩一歩、子どもに歩み寄った。
なぁ、パパに、何か聞きたいことはあるか?
子どもは少し躊躇う様子を見せた。言っていいのだろうかと言うようにうつ向く。
大丈夫、怒らないから言ってごらん。
優しく声をかけて、子どもが口を開くのを辛抱強く待った。
しばらくして、意を決した様に顔をあげて、子どもは質問した。あどけない顔で、純粋な顔で。
ねぇ、どうしてお父さんは、いつもお母さんをおんぶしてるの?
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