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205.【百物語】にぅ板版百の物語【語ろう】
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23 :ほら、あなたのうしろに…にぅ名無しさんが
投稿日:10/08/25 17:19:47 FrMFfqNjO
自分語りみたいな文章になってしまった
気に障る部分があっても勘弁ね
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大分前の話になるんだけどさ
俺が中学二年生の頃友人の姉(18歳)が突然消えた
勿論言葉通り突然消えたって訳じゃない
友人の姉は朝学校に行ったっきり帰って来なかったんだ
学校ではきっちり授業受けて帰り道では友達と仲良くお喋りして、その友達と別れて家まで後1kmも無いところで足跡が完全に途絶えたらしかった
事件になるも手掛かりはまるで無し
たった1ヶ月で捜索は打ち切りになった
その決定を事後連絡された友人と家族の憔悴ぶりはとても見ていられないものだったよ
家族ぐるみで付き合いのあった俺や母さん・父さんも出来得る限り協力したけど、彼等当事者の精神的な部分での力にまではなれなかった
その後友人一家は俺にも、誰にも、何も言わず引っ越していったよ
そりゃそうだ
仲が良いとはいえ他人の俺が学校行けなくなるぐらいの心障を抱える程なんだから
家族の苦しみはそれ以上だったんだろうね
その友人の姉はとても綺麗で明るくて元気な人でさ
ホントいつも明るいんだ
言葉的でもあるし、一緒にいると物理的にポカポカするというか
居るだけで周りの心をほんのり暖かくするというかなんというか
こう言葉で捉えるのが難しいんだけどね
なんだか太陽みたいな人だった
初めて会ったのは小学生の時だった
俺顔が女っぽくてさ、運動も苦手でナヨナヨしてたからよくクラスのガキ大将的存在に苛められてたんだよ
お前女なんじゃねーの?男トイレ入んじゃねーよ(鉄拳)、とかね
…今考えてもなんか悔しいな
ともかくその時ボコボコにされてうずくまっているときに助けてくれたのがその友人と友人の姉だった
初対面の俺になんて言ったと思う?
「会うのを楽しみにしてた!今日から私が君を守るからね!立てる?」
「なんだとさ。俺はよく知らないけど。大丈夫か?」
泣いた
犬の如くワンワン泣いた
差し出された手がとても嬉しくて
それから直ぐに2人と仲良くなった
気付いたら3兄弟と呼ばれるようになるぐらいいつも一緒だったと思う
だから余計だろう
こんな人が何も言わず消えてしまったら
それに対して自分が無力だなんて思い知らされたら
絶望感はハンパ無かったよ
そしてそのまま悲しみを消化出来ないまま大人になった
(222.5.62.148)
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