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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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55 :◆Nq5PNg/rCw
投稿日:11/02/24 06:54:02 o+50USATO
だが、その笑みはただの笑みじゃない。
蝶を生きたままピンで貫いて標本にする少年のような、輝きながらも残酷さを秘めた笑みだ。
「いえ、話は簡単ですよ──クシーのことです」
薄々予想はしていたが、やはりあの女か。
「あいつなら手を切った。もうあんたたちには干渉しねェよ」
俺は口早くそう言い切る。だが──予想外にも、深淵検死官の目つきは鋭く、冷たいものになった。
「それが気にいらないんですよ──端的に言うとね。あの子はあなたと別れてから、だいぶ苦しんだんですよ」
こいつ──あの女と別れた俺を攻めてるのか?
冗談じゃない、別れてなかったら今あんたはあいつと付き合ってないだろうが。
「原因はあいつだろう。俺はむしろ騙された方だ」
「それでも、あの子はあなたを好いていたんですよ」
俺の台詞を、深淵検死官は無下に切り捨てる。畜生、このやり取りも最近した覚えがあるぞ。
「確かに最初は、任務を全うするという意識であなたに近づきました。ですが、徐々にあの子はあなたに惹かれていき、最終的にはあなたに手が下せなくなる程までに執着していたんです。……あなただって、本当はわかっているでしょう?」
………………………。
……わかってるわかってないの前に、自分たちの恋愛を他人から語られるのは、相当気まずいもんなんだが。
「それなのに、別れた後も素っ気ない態度を取り続けるのは、どうかと思いますがね? ……あまつさえ、あの子と別れてすぐ、新しい彼女をつくったようですね」
……ん? 新しい彼女? 誰だそい、つ……
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