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477.【妄想の】二つ名キャラで小説を書こうぜ【暴走】
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69 :鈴の小道7/9◆vLYx.hjvdE
投稿日:11/03/01 14:47:48 ???


あのビルの消え方と、さっきの襲撃でばっちり思い出した。大抵十代後半からつくはずの任務に9歳でつくのは異例だと随分話題になっていたのに、なかなか思い出せなかったとは。
「年かー」
「なに」
「いや、なんでも」
複雑な顔をしているコズミに、汗をかきはじめているコーラを押し付けて、もう一度声を潜める。
「お前、黒猫幾何(コズミックダークネス)のコズミだろ?お前が来たとき随分話題になっててな」
「…そうなの」
「そう」
黒猫幾何は夜しか使えないが、証拠隠滅などを担当する班でも中々便利な能力と聞いていた。あの高さのビルでも一瞬で消してしまったし、ガセではなかったらしい。
「そうかー、…ん?8年前だから、じゃあお前17になんのか?結構…」
「なに。…結構、何」
あれに加えて無神経であったなら、俺は誰かに罰してもらわなければいけないところだった。寸でのところでコズミに止めてもらって助かった。今のはセーフだ。
「いや、コーラ飲めよ。冷えてるうちに」
「…」
話題を逸らそうとコーラを奨めたのだが、コズミは俺に視線を向けたままだった。
「…なまえ」
「へ?」
「なま、え、聞い、てない」
「おっと」
そうだった、そういえば。また自己紹介を忘れるところだった。
「俺は魍魎預言者(アノニマスリベリオン)。まっさんって呼んでくれ」
「まっさん…」
何度かまっさんと呟いて、コズミは俯いた。コーラのキャップを弄りながら、何かを言おうとしてはやめ、を繰り返す。そしてゆっくり顔を上げて、やっと口を開いた。両手に力を込めて、勇気を振り絞る。
「あの、まっさん、さっき、はごめ、ごめ」
そして、開いたキャップからコーラが吹き出した。

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