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744.男の一日が始まるようです
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36 :◆hAtIhr0FmQ
投稿日:14/05/20 17:55:31 4Fb7Gc3Q0
男「……桃」
少女「うむ、桃を取りに行く理由が理解できたか? 桃は邪気を払うものとして古来より認知されておる。桃の木から弓矢をつくり、退魔を行うことも多く、お伽噺では桃からうまれた男子が鬼を退治る話がある。それゆえ、今回暗黒釈迦を浄化するのにも桃を使おうということになったのだろうな」
男「(暗黒釈迦ってなんかすごい厨二っぽいフレーズだな)」
少女「釈迦は元来仏教のものだし、本来は聖なるものだから清めの桃は特に効果はないと思うのだが、暗黒釈迦は神社──神道の方の『良くないもの』と戦い続けた結果、相手に影響されて神道寄りの『良くないもの』になったのだろうな。だからおそらく清めの桃が効く。朱に交わればなんとやらというやつだ」
男「なるほど」
少女「さて、イザナギノミコトの話に戻ろう。黄泉から帰った後、イザナギノミコトは黄泉の穢れを祓うため、禊を行った。その時いくつか神がうまれたが、その中の一柱にスサノオノミコトがいる」
男「八岐大蛇を退治した?」
少女「うむ。で、そのスサノオの娘にあたるのが私、スセリビメだ」
男「おっ」
男「おおう」
少女「なんだ」
男「神様でしたか」
少女「知っておるか?」
男「いえ、どういった方までは……浅学なもので」
少女「まあ知らん者も多いかもしれんがな。他人の褌で相撲を取るようだが、親父殿であるスサノオに、因幡の白兎の逸話の残る旦那の大国主と、これでも有名所に囲まれてはおるのだぞ。旦那が親父殿の無理難題を退けて『大国主』としての地位を確立する際に、このスセリが一役買っておるのだが、自分で武勇伝を披露するのもなんだから詳しくはググれ」
男「その見た目で既婚者だったのか(失礼しました)」
少女「言葉と内心が逆になっておるぞ、どれだけ気が動転しとるんだ。この姿は仮の姿に決まっておろう、一般人の前に突然神降臨したら大騒動になるだろうが」
男「ネットではちょくちょく見かけるんですけどねー。あーそれで最初ただの行き倒れ系女子みたいな感じを醸し出してたわけですか」
少女「ふん。まあ自分の管轄外の地に行く時は、力の制御でコンパクトになるという事情もあるのだがな。フルパワーの私はそりゃもう超絶美人でキレキレのお姉さんだぞ」
男「自分で超絶美人って言っちゃうほどの」
少女「自分で超絶美人って言っちゃうほどのだ。……これでおおよそは貴様の問いに答えてやったな。私も一つ、貴様に質問がある」
男「なんでしょ」
>>37 少女からの問いとは?
(49.98.137.107)
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