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┗1422.一度だけの逢瀬じゃなくて。(126-130/200)

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126 :檜佐木修兵
2009/06/13(土)22:45:05

  なんて聞き飽きた。
  なんて見たくない。
息の根が止まってしまえばいいのに。


醜い醜いオレの思考。
醜い醜いオレの心。

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127 :檜佐木修兵
2009/06/14(日)18:39:00

「大丈夫」


なにが?
なにが、ダイジョウブ?
大丈夫ってなんだ。
口にはするけど。
どこまでが、どの程度が、大丈夫かなんてそんなもん知らない。


「大丈夫じゃない」


そんなこと言えるはずないんだ。
そんな立場じゃない。
生憎、そんな素直じゃない。


大丈夫
大丈夫じゃない
大丈夫
大丈夫ジャナイ


自分で自分の首を絞める。
甘えるのも、大概に。

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128 :檜佐木修兵
2009/06/15(月)08:13:02

小さな望みは、一瞬弾けて地面に落ちた。
その様はまるで線香花火。
パチパチと歓喜の声をあげながら、結局は落胆して落下する。
滑稽なその姿に、ただ、目線を逸らすだけ。
勝手に生まれた感情の行き先なんて知らない。
どこへ行けばいいのかも分からない。
行く宛にしてた、光が消えた。
頼れる光だって、もうないんだ。


ひらひらひらり。
黒揚羽が舞ってる。


漆黒の羽が、空を泳ぐ。
左右の羽に、不確かなそれを乗せて。

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129 :檜佐木修兵
2009/06/16(火)10:34:46

嘘を吐いた。
気づかれないように。
嘘ばっかりなんだ本当は。
強がってばっかりで。
隠してばっかりで。
弱いところを晒す勇気も。
脆いところを晒す勇気も。
本音も吐き出す勇気も。
本音は何ひとつ持ち合わせていない。
否定されたらどうする?
拒否されたらどうする?
嫌悪されたら?見限られたら?
いなくなったら?
簡単に変わるんだ。
心なんか、気持ちなんか、想いなんか、人なんか。
終わらせたつもりでいて結局は終わってない。
捨て切れてないまま引きずってる。
立ち止まって何度も何度も振り返ってる。
それを認めるのが嫌で、だけど否定するのも嫌で。
ふと重なった面影に縋っても結局何も変わらずに。
結局また同じ場所に立ってる。
何も変わらない、変われない。
言葉を借りるのだとしたら。
オレなんかより、先に進んでる、その方が眩しい。
『 』
呼ばれたいと思った。
呼んで欲しいと思った。
望みは風化しないまま、掌の中に残ってる。
本当は。
本当は。
こんな風になんてなりたくなかったんだ。
置いてかれたくなんてなかったんだ。
オレに悪いところがあったんだと思う。
だとしても。
せめて、別れの言葉くらい欲しかった。
何も言葉を残さずに消えられたら、それこそ捨てるなんて不可能だ。
余計に、色濃く、残ってしまうから。
アンタの影が枷になってる。
卑怯だ、本当に。
アンタはそれでよかったかもしれない。
でもオレはどうすればいい?
どうしたら忘れられんの?
なんで、オレの中から、アンタを確実に消し去ってしまってからいなくならなかった?
何を考えてた?
何を考えてる?
『  してる』
アンタのそれは本当だった?
アンタのそれは本物だった?
過去を疑いたくなんてない。
でも疑わなきゃやってけない。
本当は信じていたい。
だけど、信じ続けるには時間が経ち過ぎてる。
忘れろ、と。
たった一言もらえたらオレは前に進めるのに。
進めなくしたのは他の誰でもない、アンタなんだよ。
『檜佐木修兵』
こんな名前、何の意味もない。
呪、にすらならない。
こんな名前に縛られてなんかない。
あの頃も、今だって。
オレを縛ってるのは。
『  』
なんだ。
アンタは言ったんだ。
『  まで欲しくなってた』
あの時に、オレもだと言っていれば今とは違っていたのかな。
触れ合ってる、アンタのその向こう側。
オレだって欲しかった。

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130 :檜佐木修兵
2009/06/16(火)14:26:17

逢瀬
離別
再会

綴り
行為
愛してる
好き
ピアス
指輪
着流し
煙管
口づけ
ベッド

待ち合わせ
個室
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憧れ

夜中の呼び出し
お預け
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束縛
嫉妬
告白

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