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1622.玉散る刃の巡恋歌
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148 :グリムジョー・ジャガージャック
2011/03/10(木)02:18:22


唯でさえ殺風景な宮が益々ガランとして見えやがる。
テメエが居ねえから寂しいとか、ンな微温ィ感情じゃねえ。
半身殺がれちまったような錯覚に些かの戸惑いすら憶える始末。
湧き上がる餓えを抑えるべく三下野郎を喰らってはみたが、益々以って盛大な枯渇心が這い上がって来やがった。
叩ッき斬ろうが噛み血斬ろうが全く収まら無ェし。
何もかんも徹底的にブっ潰してやりてえ。
二度と立ち上がれねえように、
永久に抗えねえように。
俺は俺が持ち得る最大の牙で凡ゆる万物を捩じ伏せる。
傲慢上等、身勝手最高。
ハッ!気に喰わねえなら何時でも掛かって来いや、雑魚が。

啼け!
喚け!
跪け!

自尊心なんざクソ喰らえ。
テメエん中にある至高の踊りを、俺の前で観せてみな。
俺だけに魅せてみやがれ。



騎士気取りの飄々とした彼奴の皮ッ面も、一枚捲りゃあこんなモンだ。
渇いて渇いて仕方が無え。
テメエの喉笛咬み切って、朱に塗れた四肢を愛で斃して遣りてえと願ってる。
交えた牙刄はさぞや艶っぽい聲で哭くんだろうなァ。



俺ァ誰にも従わねえ。
彼奴の支配下に置かれるなんざ真っ平御免だぜ。
俺は俺自身欲するが侭、俺のシてえようにするだけだ。
戻って来たら覚悟しとけ。
イヤ、覚悟なんざ要らねえか。
テメエの望み通りイかせて遣るよ。
眩暈と共に訪れる至福の快感。
殺り合う最中でのみ生まれる高揚感。









最高の闘いじゃねえか。
なァ、最愛サンよォ。












──微睡ミニハ戯レヲ──

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