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1622.玉散る刃の巡恋歌
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163 :
志波海燕
2012/04/07(土)03:09:13
指先から零れちまう詞達は、何を求めて何処へ逝くんだかな。
俺自身でさえ行先なんざ不明で、ぐるぐる廻ったように見えるセカイん中を、更にぐるぐる周る燕が見えた。
まるで、左様なら、と。
別れを続けるが如くの仕種だけを残して嘘みてえに晴れ渡った昊を、俺は唯々見上げるだけだった。
夢かとも考えたが、確かに其れは現実だった。
イヤ、現実だったと、単に俺が思い込んでるだけかもしれねえ。
其れでも俺には夢とは到底思えねえから。
詰まり、
信じたモン勝ち。
俺は、俺だけを信じて進めばいい。
易いハナシじゃねえか。
オマエが好きだ。
そう、簡単に伝える事が出来ねえ俺が悪いんだろうよ。
── 望月 ──
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