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1622.玉散る刃の巡恋歌
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183 :
朽木白哉
2024/08/05(月)22:02:50
過ぎし日を顧みれば、
担い手として選抜かれた数も存外多い。
残り僅かとなった今なればこそ、
筆を執ってみるのもまた一興よ。
顧みるに想ふのは、──
暗と黒に映すばかりで
明と白に贈るや少なし
伝わらぬは是非も無く
嗤う彼奴はいとをかし
己でも解せぬ内容は少なくもないが、
残された軌跡は多岐に渡ると識るがいい。
我が身に訪れた転機、
大事な友への感謝や激励、
大切な者との出逢いと別れ、
そして、兄への思慕。
どれもが私が歩んできた道であり、
どれもが未来への糧となろう。
実に、恵まれた刻を過ごしてきたのだと、
永劫の誇りにかけて、
天に感謝を申し上げ奉る。
唯々、
今宵、月が臨めぬことのみが残念でならぬ。
── 朔 ──
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