アマゾン

綴一覧
1906.揚雲雀
 ┗149

149 :朽木白哉
2012/01/02(月)16:35:11

強請るが侭に綴って呉れた恋文。
紡がれる言葉が尚も燕への想いを強く為せる。

私が落ち着くのは月単位で考えても僅かで、其れでも私の帰りを待ち、剰え気遣って呉れる優しさが嬉しい。そして、寂しいと、告げて呉れる事もまた、不謹慎ではあるが嬉しく思うのだ。言葉に出来ぬ程、愛されているのだと、解る。

…何処迄本気か、と問われたなら…明確には答えられぬ。海燕を欲してはいるが、煽るのとはまた違うだろう?…煽る時には煽られては呉れぬ様な気も為る。
思えば確かに私は己の声を嫌っていた。甘やかな声は羞恥を煽るばかりだったから。けれど、何時の頃からか口唇を噛むならば海燕の口唇が恋しくなり、拳を握るならば海燕に触れていたくなった。肌を重ねる事が、倖せなのだと、教えられた。

普段、何方かと云えば穏やかな海燕の、本能の部分を見たいが故に、私は激しい其れを求める。海燕に請われたからではないのだ。此れが私の欲なのだ。
身体が繋がり、心迄海燕と繋がった様に思える。海燕の腕の中が、私の居場所だ。

離れぬさ、最早離れられぬ。
私の帰る場所は随分と昔から、海燕の隣と決めているのだから。



海燕は私のモノ。

そして、私もまた、海燕のモノだ。



海燕からの言葉なら何れも甘く私を酔わせて呉れる。兄の想いの如く強く私を包んで呉れる。

今年も兄との縁を紡いで行こう。

[返信][削除][編集]



[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP