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1906.揚雲雀
 ┗168

168 :市丸ギン
2022/10/28(金)02:07:03

やァ…随分と、ほんまに、随分と長い時間を過ごしてはる。
此の世界の縁の薄さ、弱さ、脆さ。
そんなん仰山見てきたけど…燕クンの熱量、言うの?
六番隊長サンには無縁のモノやと、思てたんやけどなァ…。せやけど、その熱量でもって、六番隊長サンの事、繋ぎ止めてるンは、流石志波家のオトコ、とでも云うとこなんやろか。

何年目?なんて、不粋な事は云わへんよ。
六番隊長サンもキミも、永い時間を過ごしてるンやから。

ボクには縁の無い、澄み渡る穹が眩しくて。
ほんまに、ヒトの縁の面白さが面白いわ。

叶うなら、白鳥が唄うその時まで、
願わくば誰よりも近くに…ナンテ
ボクの云うセリフやあらへんのやけど。


その翼は穹を行くモンや。
そして、六番隊長サンは翼を休める止まり木。

最期には穏やかに眠れるよう、燕クンの為に、優しく葉を巡らせはるやろから。

(せやから、ボクの役目やないのに)

此の日にひとつ。
彩る花を。白の百合を。
いずれ其の時には咲き乱れているように。

そしてその隅にまたひとつ。
紫の、涙の代わりの花を。
桔梗の紫は高貴でええやろ?

ボクの金盞花は似合わん花やからやめとこ。
怒られるのはイヤやしなァ。

佳き日に、甘やかな夢を。
そう、僕が与えてあげるわ。
過去に飾られた金盞花を駄賃代わりに。



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おめでとう、海燕。

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