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2322.高らかに詠え
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161 :
朽木ルキア
2013/06/26(水)00:00:07
ありがとうとおめでとう。
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家の近くにあった、金木犀の大木がなくなっていた。
いつの間にか、跡形もなく。
秋の訪れはいつもこの木が教えてくれた。
花をいくつか、持ち帰らせてもらったこともあった。
自分の中で大切だったものが、突然なくなる喪失感。
それでも季節は何度も巡ってくる。
そして何処からか漂う金木犀の香りが、私に秋を教えてくれるのだろう。
この花の香りが好きなことも、きっと変わらない。
変わるものと変わらないもの。
そのどちらも抱いて、私は進む。
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