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2384.波打ち際、2メートル
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71 :
ウルキオラ
2010/03/14(日)22:10:02
気付けば
彼奴と過ごした日々よりも長い時間が過ぎた。
独りで過ごすには余りに長い。
足を向けてみる現世も、傍観のみ。
偶には、誰かと言葉を交わしたいものだが気持ちが伴わん。
…出不精に磨きがかかったな。
このままでは声の出し方も忘れてしまいそうだ。
否、忘れるわけにはいかん。
この姿も声も、すべて再会の日の為に。
正直、
何もかも投げ出したくなった時もある。
本当に帰ってくるのかと彼奴を疑った時も。
しかし捨てきれない想いと…存外、俺も諦めが悪くてな。この場に留まり続けるしかない。
疑う事は弱さ、なのかも知れん。
もとより約束など在りはしないのだが。
ただ、今は
彼奴が帰る、それを夢見て
おかえり、と
言わせろ。
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