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┗2398.drops.(おしまい)(46-50/159)
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リロ
46 :
ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク
2012/01/07(土)03:20:26
ふたりが会わずにいた月日は、貴方でさえ忘れてしまう程。
再会の時は、全て私が抱いていたものが、渦巻いてふたりを包んでいるようで、何ともぎこちなく、切なかった。貴方の優しい言葉に膨らむ胸はその度に、貴方と私の間に生まれた何かに潰された。
ご免なさい、を重ねることを貴方は望まないと解っていたけれど、そうすることしかできなかったの。
全ては私が、作り上げてしまったものだと
解っているけれど苦しくて、
解っているからこそ苦しくて。
触れて良いのか解らないから、貴方へと伸ばしそうになる指先を掌の中へしっかりとしまい込んでいた。
言葉にしなくとも解ったはずの気持ちは、口にし、口にしてもらわなければならない程に霞んで見えた。
やっと触れることができたというのに、変わっていないはずの貴方の声、温もりが、変わってしまったように感じたのは何故なのか。そんな自問の答えは当然のように浮かんでくるの。
貴方の腕の中に居たくせに、私は安心したフリをして苦しんでいた。あんな風に言って部屋を出て、貴方を待つ気でいたけど結局怖くて逃げたわ。貴方がきっと一番嫌うこと。
口付けを交わしたかったの。
そして愛してると言って欲しかった。
私に負けないくらいに強く抱き締めて欲しかったし、
一緒に帰ろうって言って欲しかったの。
自分が悪いと解っておいて、まるで駄々っ子のよう。
貴方に抱かれて眠るだなんて、きっと贅沢だわ。
今の私には、この胸を刺すような痛みで充分過ぎるくらいなの。
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伸ばした手は、空を掴んだ。
視界は揺れて霞むけれど、駆け巡る想い出は鮮明過ぎる程に。
ありがとうと、ご免なさい。
最後の意地に、変わらぬ「あいしてる」を。
>2011.1.8 眠
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47 :
平子真子
2012/01/08(日)19:09:49
餡子にきなこに生クリームでベトベトな顔。
アイツの好きそうなモン勢揃いのご馳走頬張りながら、なんで涙ボロボロやねん。
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48 :
小島水色
2012/01/09(月)12:22:37
あの子は眠っちゃったけど、ぼくらの役目はこれからだ。
終わってなんかない。
終わっちゃダメなんだと思う。
ぼくらの全てを、あなたのために。
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49 :
更木剣八
2012/01/09(月)16:57:31
―情けねえ。
手放す時になってジタバタすんじゃねェ。
大事なもんなら自分でしっかり握ってろ。
それができねえなら、せめて笑ってスカッと見送らねえか、馬鹿が。
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50 :
小島水色
2012/01/09(月)16:58:16
>失ってから気付く
どこにでもある歌の歌詞みたいで本当にありきたりだけど、そのまんまだ。まさにそのまんま。
ぼくが離れてる間、あの人が残してくれていた言葉の一つ一つに胸が締め付けられる。
少し遡って交わした会話を見たら、その時と同じように嬉しくなったり、照れちゃったり、苦しくなったり、吹き出したり。それで、そういうのよりもっともっと強く胸が痛む。
二度と戻らない。
ぼくは思い出すことしかできない。
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