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綴一覧
┗2407....JOKER(終)(120-124/158)

|||1-||||リロ
120 :六車拳西
2009/09/03(木)17:01:36

雨風に当たりてえ時に限って、空は晴れ渡りやがる。
陽溜まりに蹲りてえ時に限って、雲が広がりやがる。

てめえの笑顔が見てえ時に限って、てめえは居ねえ。
てめえを抱き締めてえ時に限って、てめえは居ねえ。

全てが思い通りに行かねえ。

苛立ち、荒んだ感情の中で
嗚呼、俺は生きてる。

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121 :阿近
2009/09/03(木)20:43:07

少し前に、愛読させて貰っている綴りに刻まれていた文字をふと思い出した。
『Greed、強欲』。

常に何かに飢えている俺には都合の良い言葉だ。今の俺の何か多数のモノを欲して渦巻く感情が、たったこの一言で納まる。
Greed、俺は何を欲する。
ダチでも仲間でも女でも富でも名声でも愛でもねェ。何を、欲する。
出来損なった脳の片隅で常に求め続ける煙草を咥えてはみるが何かが違う。普段は食らい付く有害が、今は無意味に感じ味もしねェ。まだ長い煙草を灰皿に擦り付けて火を消し、また思考を巡らす。

強欲。それに間違いはねェ筈だが分からねェ。俺は何を。
苛立ってくると俺の脳を俺自身で解剖してやりてェとさえ思う俺は相当イかれちまってるらしい。そうしてそこから精神的自虐に陥り、それを楽しみ、口許が歪むのを知って嘲笑へと変わる。
再び煙草を咥わえ内部から己を汚し、快楽に浸る。今はこれが俺の強欲っつう事で良い。

快楽を貪る。今は、これで。

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122 :六車拳西
2009/09/04(金)06:43:43

>…あれ、拳西ぇべりたんと会ったの?良い匂い!
普段俺が臭えみてえな言い方すんじゃねえよ。…確かに風がそよぐと俺の服からあいつの匂いがする時がある。
逢瀬の時に着て行った服。…ローズが洗濯した筈なんだがな。
夜、硬い瓦礫の上で寝床に就いた時上着を脱いで抱き締めてはみるが俺の匂いしかしねえ。(白曰く『嫌いじゃないケド…この匂い飽きちゃった!』)それでも確かに昼間はあいつの匂いがした。
逢えねえなら忘れちまいたくて声が聞けねえなら諦めちまいてえのに、それを拒む様に時折鼻孔を擽るあいつの匂いが無性に苦しくてならねえ。
苦しいのにてめえの匂いを求めて上着を手放さねえで眠りに堕ち、てめえの小せえ背を追い掛ける夢から目が覚めれば陽は高く、暖けえ陽溜まりに蹲っている。

目が覚めれば隣にてめえが居るんじゃねえかと眠る夜、
俺の腕にてめえは居らずに隣の瓦礫は冷てえままの朝。

優しく微笑む。
その幻覚。
おはよ、拳西。
その幻聴。

早く帰って来いよ。
此処で待ってる。

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123 :スターク
2009/09/04(金)11:06:39

細い腰に腕を回し、抱き寄せる
“Gracias.”
それだけでアンタは涙を零した

白い柔肌に指を這わせ唯、一言
“Lo amo.”
それだけでアンタは微笑んだ

長い前髪を払い広い額に口付け
“Buenas noches.”
それだけでアンタは目を閉じた


俺がアンタを忘れてしまう前に
あの時の様に、微笑んで欲しい

アンタが俺を忘れてしまう前に
あの時の様に、俺を刻みたいよ

…もう一度

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124 :スターク
2009/09/04(金)18:02:44

小さな私信

>『鰯雲』‐六車拳西‐

余りにも文に惹かれたんで勝手な私信。
アンタには良い人がきっと出来る、陰ながら声援を。
俺も不器用で何度も最愛を泣かしてきた故に、少し気持ちが分かる。…でもそれが哀しみの其ればかりかどうかは俺には分からない。例え哀愁の其れだったとしても、癒してやれる包容力がアンタにはあると思う。懐が広いじゃねえか、俺にはそう感じるね。
いつかアンタの綴りに、伴侶さんとの和やかな話題が刻まれる事を楽しみにしてるからな。

アンタの書き込みに、荒んだ感情が少し癒えた気がするよ。
Gracias.

再度、身勝手な私信悪いね。支障があれば一言くれたら幸い。

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|||1-||||リロ

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