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2429.レミニセンス
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162 :
小島水色
2013/08/11(日)05:32:49
ねぇ、気付いているのかな。
それとも知っているのかな。
すれ違ってしまうことが寂しくて…そうだなぁ、…うん、少し怖かったってことを。
あ、間違ってもおねーさんを信頼していないとかいう話ではないんだよ。
…でも、暫くお互いの時間がすれ違いになることが怖かった。
そんな中で労る声や宥める言葉が嬉しくて有り難かった。
だけど一番嬉しく思ったのはさ、帰りを待ってるって当たり前みたいに言ってくれたこと。
遅くなるんだから起きて待ってたりしちゃダメだってば。夜更かし厳禁、早く寝て下さい・なんて…最初は思ったりもして。
そうじゃなくて、ぼくの帰る場所はあなたのところだって、待ってるに決まってるって、そう言ってくれるおねーさんに何だか堪らなくなっちゃったよ。
ねぇ、気付いているのかな。
それとも知っているのかな。
あなたはいつもそんな風に、ぼくを守ってくれているんだってことを。
臆病で性根の悪いぼくなのに、怖がりな心さえ許されているような気持ちになるよ。
見透かされているような罰の悪さはもう、あまり感じてはいないんだ。
ただ、嬉しいと共に恥ずかしいような、いたたまれないけど温かい、申し訳ないけれど愛おしい、…そんな、とても言葉ではあらわせない気分になる。
ぼくを甘やかしたいってあなたはよく言ってくれるよね。
とびきりに甘やかされてるし、愛されてるし、甘えちゃってるんですって。ぼくは、とっくにさ。
でもまぁおねーさんが欲張りなのは知ってるから、もっともっとって言われても納得しちゃうかも。
それならぼくだって、もっとあなたを甘やかしたいし抱き締めたいんだって青少年の忌憚ない主張にも頷いて貰いたいところだけど。
…ね、気付いてるよね。知ってるでしょ。ぼくはあなたがいないとダメなんです。
大好きだよ、おねーさん。
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