綴一覧
┗
2511.蒼紫-aoshi-
┗176
176 :
黒崎一護
2012/05/14(月)00:30:21
階段を上るとき、ふと見るスニーカーの紐の通る穴が足の甲を曲げるに合わせてぎぎと横に引かれ張っているその様子に、感謝する
>ああこいつは、いつか靴としての役目を終える日が安心できる日なのだろうか、それともいつ終わるかもしれぬ生に怯え日が暮れる度に次の日のことに怯えるのだろうか
感謝するだけ、ナニも返すことは出来ない。ほんの自己満足に、砂に色を抜かれた姿を磨いてやっただけ、
突き出す拳の数だけ磨り減る胴着、年々解れる帯の太い糸束が、長年の汗に真っ白な心が濁る様のように少しずつ色褪せていくことに心を傷めるのか、それとも強者への代償と誇るのだろうか
一時のそれとしての価値以上でもなく以下でもないモノに、ふと目を向けることに無意味だと当たり前のように押し付けるなら、俺達にもいつか当たり前のように突き付けられる以上以下の物差しで計られることは不思議じゃねぇ
支配、従属、その関係は常に、流れには逆らえない
[
返信][
削除][
編集]
[
戻る][
設定][
支配人の部屋]