アマゾン

綴一覧
2531.接吻の刻印
 ┗197

197 :小島水色
2012/09/07(金)01:25:10

終幕が近付いてる。振り返ると始まりは未だ色があった世界だった。あの子は君を失って色を亡くした。ずっと続く灰色の世界はきっと君への愛執と復讐だ。随分と永い時が経ってしまった。此処も日々変化している。昔々、言葉を交わしたあの人達は元気にしているのかな?僕は愛読書とか記さないタイプだけど、こういう時は悔やまれるよ。忘れてしまうのが怖い。でもその一方でもう忘れてる事もきっと沢山ある。全く嫌だなぁ。それなのに君の言葉だけは情けなくも未だに残してある。見返したら泣きそうになった。君は美しくて優しくて、そして優柔不断だったんだろう、と勝手に解釈している。この綴りを書き終えたら君との繋がりがまたひとつ無くなりそうで最近は中々書き進められなかった。でも僕は漸くこの綴りを閉じる決心をしたんだ。ねぇ、褒めてよ。君の事を忘れるなんて絶対に無理だ。けれど僕には何時か必ず区切りが必要だった。僕としてはその役目を君に全うして欲しかったけど(いやある意味君は全うしているかも)仕方がないからこの綴りを以て区切りとしよう。嗚呼、終わりの鐘が鳴り始めた。

[返信][削除][編集]



[戻る][設定][支配人の部屋]
WHOCARES.JP