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124 :朽木白哉
2011/01/01(土)00:36:31


新しい年を迎えども、傍らに犬が居ぬは胸が痛い。

年末の忙しさをもったまま、未だ任務に明け暮れているのか…はたまたあの万年床を片すのに手こずっているのかは解らぬがどちらにせよ構わぬ。お前が元気でいてくれるなら。


夏の暑さのせいか今年の冬は随分寒い。
我が庭の木々にもしっかりと雪の華が咲いていた。おちる雪の子は冷たいのに、触れた指先は赤くなる。

昨年の今頃も何かと忙しい日々を送っていた気がするが…覚えているか、私の誕生日を前に大きな喧嘩をしたな。
お前に構って欲しくて、気を引きたくてした事が、かえってお前を遠ざけてしまった。


あの時まで、当たり前の事を忘れてしまっていた、
『傍らに愛しき者の居る事が当然ではないという事』

ずっと傍に居る事が当たり前で、何時の間にか相手の想いをぞんざいに扱うようになっていたのだと、お前は言っていたな。

その通り、だ。

愛しき者が傍らに居る事は、決して当たり前の事ではない。
互いを想い遣る心があってこその『伴侶』なのだと。

…今の私は、伴侶としてお前の事を想い遣れているのだろうか?


1ヶ月と半。
お前の声を聞かぬ時間が流れたが、矢張り別離という言葉は浮かばない。

焦燥・不安が全く無いと言えば嘘になるがきっと、恋しいと思える事それ自体が倖福なのだろう。
何処かの誰かが言っていたな、私が抱く様々な感情そのひとつひとつがお前居らずして芽生えぬ大切な心のひとかけだと。


私と出逢ってくれて有難う。
私に想う心を教えてくれて有難う。

有難う。

どうかこれからも愛させて。



>あけましておめでとう。


―――

何時か行った初詣。
また二人で行けたら良い。

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