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54 :阿散井恋次
2010/05/30(日)23:04:20

此間の金曜の夜、其れに土曜の昼間と二日連続で朽木隊長とデートした。
本当なら金曜の夜は俺の部屋に泊まってって欲しかったけど、土曜の朝に霊術院の書道の特別講義があるとかで、其れの用意も兼ねて金曜の夜は一旦邸に帰っちまった。
其処は残念だったけど、朽木隊長も忙しい人だし二日連続で逢えるってだけでも嬉しい事だ。

金曜の夜は瀞霊廷内でも有名なしゃぶしゃぶの美味い店に行ったんだが、牛肉も豚肉も凄ェ美味くて大満足!
其れに味だけじゃ無く、従業員も肉が無くなったら直ぐにお代わりを持って来てくれるっつー気遣いの多さ。
然も店内は明るくて清潔で、俺が普段行ってる薄汚ェ店とは大違いだ。流石朽木隊長、良い店知ってんなァ…。

俺は兎に角『肉、肉!』って感じでがっついてたんだが、朽木隊長は白菜や葱なんかも程好く食ってて、朽木隊長の美貌は肉だけじゃなくきちんと野菜を摂るからこそなんだなァって感心した。
…まァ、感心するだけで結局俺は肉重視だったんだが。(笑)

美味い肉と酒、そして目の前には大好きな朽木隊長。
本当に愉しい時間はあっと云う間に過ぎちまって、朽木隊長の刻限が迫って来る。
隊長を邸の前迄送ったんだが、朽木隊長は本気で急いでいたらしくお休みの接吻も出来無い儘邸の中に姿を消して行った。

……くぅっ!目の前に隊長の唇があるのに何も出来なかった…!

そんな無念さを自室に戻ってから蝶に乗せて隊長に届けたら、隊長からの返事は『明日、今日の分迄思う存分すれば良い。』

よし!明日は隊長の唇が腫れる位ェ一杯接吻してやるぜ!

そう決意し次の日の昼過ぎ、再び瀞霊廷内の繁華街で待ち合わせ。
本当はどっちかの部屋でイチャイチャしても良かったんだが、俺の生活雑貨を購入する為に買い物に付き合って貰う事になったからだ。
(男の一人暮らし…つっても、隊舎には沢山の隊士達が暮らしているが、石鹸やら何やら自分で用意しなきゃなんねェのが何か侘しいな。
何時か部屋に戻ると朽木隊長が待っててくれて、甲斐甲斐しく俺の世話をしてくれるのを夢見てるぜ…!/笑)

買い物を済ませ飯屋に入って、部下の事とか、六番隊の今後の事とか、偶に周りに聴こえねェ様に愛を囁き合ったり、色んな話をしている内に夕刻に。
結局、朽木隊長は急遽四大貴族の集会に行かなきゃねんねェってんで、食事後帰る事なった。
今朝は霊術院の講義で夜は四大貴族の集会って…本当に忙しい人だな。人気者で引っ張りダコなのは嬉しい反面寂しかったり。

まァ、忙しいのはお互い様だしそんな事で文句を言うつもりは毛頭無ェけど、今日は絶対に熱い口付けを交わして帰るんだ…!
其れを耳元で囁くと、朽木隊長は少し頬を赤らめて『お、覚えていたのか…。だが、此の様な人通りの多い場所では無理では無いか?』と。
…隊長顔赤い、可愛い…なんて一瞬だらしない顔でぽやんとなっちまったが、昨日みてェに時間無くなったらマズイ!と隊長の細っこい手首を掴んで人気の無ェ場所を探し歩く。

どんどん進んで行くと、漸く人気が殆ど無ェ路地を見付けた。
つっても、やっぱり繁華街だけあって全く人が通らなくなるには少し掛かって、其の少ない人が通る度に朽木隊長は気が気じゃ無ェって様子で俺をジッと見詰めていた。
そんな朽木隊長が凄ェ可愛らしくて、俺は今直ぐにでも唇を奪いたくなる衝動を抑え乍ら完全に人通りが無くなるのを待つ。

漸く足音も聞こえなくなり、人気が無くなった時。
陽の光も差し込まない薄暗い細い路地で、俺達は唇を重ねた。
何時もより軽く短い口付けを数度交わした。俺は正直物足りなかったけど、朽木隊長が凄ェ恥ずかしそうな表情で『…矢張り、野外では恥ずかしい。』とポツリと呟いて。
其れが凄ェ初々しくて、可愛くて…例え様の無ェ程愛しさを感じたんだ。

逢瀬の刻が短いのは少し寂しく感じる、だけどこんなに可愛らしい朽木隊長を見れるなら、偶には刻限に迫られ乍らの逢瀬も良いモンだな。


アーーーッ、朽木隊長ってマジ可愛い!

って、自室に戻って隊舎の中庭に向かって叫んだら、理吉に『…病気ですね、恋次さん。』って呆れられた事は、朽木隊長には暫く内緒にしておこう。(笑)

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