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2668.Eine silberne Kette
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121 :石田雨竜
2012/04/17(火)09:25:10


薄桃の花弁の降る並木を、ただのんびりと歩く。

諸々の雑事や本分や付き合いに日々の時間はいくらあっても足りやしない。
それでも不意打ちのように、こんな風に贅沢な時間の過ごし方を得られる日が現れる。


一面の水色にうっすら混じる白い雲。
遮るのは一面の桜の木々。

付き合いで仕方なく参加した茶席から、慣れない着物の裾に足を取られながら、約束の地へと走ったあの日を思い出した。

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