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2690.迎春花
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137 :
四楓院夜一
2011/07/07(木)00:00:04
>五
>記念日と七夕
七の月に入ってから、何やら忙しうて筆を取るどころか蝶を飛ばす事すら儘成らぬ。
案外寂しがりで構われたがりには随分と寂しい思いをさせておるな。
せめてもの詫びに日付ぴったりに確保を…埋めるのは遅れてしまったがのう。
記念日と七夕が重なった約束の日はなんとか共に過ごそうと、数日前からこの日の為に用事を片付け(その為にまた寂しくさせたが)一晩開けた。
互いに見立てた浴衣を着て過ごした時間は穏やかで、彼奴を独占出来る貴重な時間に心が落ち着いた。
出来る事なら酔うまで呑みたかったが早々に眠気に負けてしまったな…すまん。
来年も共に七夕を過ごせるようにと短冊に認めつつ…おぬしが何と願ったのかは気になる所じゃ。
二人ゆったりと過ごす時が取れぬのは儂も辛い。
これを書くにも随分時間をかけたが、想いは変わらぬ。
喧嘩をする事も儂が飛び出してしまう事も随分ある。
しかしそれはおぬしに向き合っている故なのじゃ。
その場凌ぎの形だけの恋人なら妬きもせぬしこうまで小煩く口出しなんぞせぬ。
共に居る時間が愛を示す訳では無い。共に居れぬ時も、儂の想いを感じて居て欲しい。
その為の努力は惜しまぬ。
じゃからこれからも傍に。
──五ヶ月、共に居てくれてありがとう。また来月も、来年も、共に。
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