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168 :ウルキオラ・シファー
2013/11/10(日)22:50:30






帰りを待ち侘びるという事。





昨日は一日中二人で惰眠を貪って過ごした。

寝床に潜り込んだ儘此の綴りに筆を走らせている訳だが、夜毎寄り添っているお蔭で霊圧や体温の名残が色濃く残る。

直に戻ってくるだろう。







だが、嘗て。

相手の温もりの名残など、疾うに失せた冷えきった寝床で。
何時戻るとも知れぬ相手を待ち続ける、気の遠くなる程長い夜もあった。

燕は番いの戻らぬ巣で、孵らぬ卵を抱え続けた。





待ち侘びる行為は同じ。
だが、此れ程に違う。






嘗ての俺に、重なる言葉。

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