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2746.Oscuridad
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42 :
ウルキオラ・シファー
2010/11/14(日)11:46:12
そうだった。
初めて逢ったのは湿度孕む夜気に充ちた、現世の夏。
互いに相手に堕ちたと知ったのは落葉が地を彩る晩秋、冬の気配も近い丁度今の時節だった。
寄り添って、今日で一年。
傷付く事も傷付ける事も怖れてはならないと。
傷付けたならば己が癒し、傷付けられたのなら相手が癒すのだと。
信頼し合っているのなら、其れが出来る。
そんな話もしたのだったな。
実際、お前に傷付けられたなどと感じた事も、其の逆も今迄に一度も無い。
恋仲になる前に、互いに腹の内を洗い浚い打ち撒けた事が在るからだろうか。
喧嘩も些細な口論も一度も無い。
今後もあるとは思えん。
互いに相手を気遣うが故の些細な擦れ違いならば生じるかもしれないが、其の時は改めて、互いに確り歩み寄ろう。
一年前よりももっと、お前が好きだ。
此れからももっと好きになる。
そう言い切れる。
喩え不様で醜悪だと自らで忌み嫌い、俺にも視せずに押し込めている内面を抱えていようとも。
其れを晒す事があろうとも、無かろうとも。
変わらずお前が愛しいと言い切れる。
俺の蒼空。
此れからも傍に居る。
翠玉は、お前の手の中に。
> 幸福
(11/14.20:34)
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