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2868.赤い赫鰭、髑髏紅金魚。(満了)
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161 :
東仙要
2011/08/15(月)19:47:59
>ジジ、
>ジジ、ジ
ぽとり、と足元墜落ちたのは
交尾いを済ませ翅硝子[ハネ]が破けた蝉蟲
>屍遊戯、
私の複眼で観たのは熱砂、
私が翅硝子を引っ掻き慟哭いたのは、
歪曲んだ視界の其の向こう。
真っ赤に染色った水平線を宿木に
翅硝子休める愛しい御前を射止む為。
忌まわしい
不協和音に堪えられず、
正気を喪失い
戦に穢れたこの腕へ
崩れてしゃなり縋らせる為。
>ジジジ
>ジジ、
>ジジ、
狂った交尾いに、悦楽と嬌声を
秋空へと染色める前に。
>ジ、ジジ
やれ墜落ちろ。
御前の胎内に其れを遺せれば、
私は私で居られるのだ。
>御前は何時までも美しくあれ、
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