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2868.赤い赫鰭、髑髏紅金魚。(満了)
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163 :
朽木白哉
2011/08/17(水)11:17:32
久々に、御前の夢を観た。
>虹唄、
亡くなって暫く経つ。
斯様に鮮明なものかと。
腕の細さや、肌の白さ。
床に伏して尚手弱かで、桜色の唇が常々と微笑みを湛えて私を叱るのを。
御前が切なそうに微笑うから胸が痛んだ。
>哀しい、
>哀しい、
痛む胸に堪えられずに唇を押し当てた。
御前の哀しい微笑みを観て居られなかったからだ。
御前に逢えたと云うに何一つしては遣れない。
そうして嫌悪を打たれるのを御前は好しとせぬのも識って居る。
然し、夢の浅瀬へ腰据える間は赦して呉れ。
次に御前が現れ観る夢は、幸せな夢で在ると好い。
>(隊長!!)
────…、…繊細な夢の名残すら彼奴に掛かれば一辺に拭われるな。
否、喧騒に掻き消される、に等しいか…任務、手を抜かず励むようにな。
…私を叩き起こした懲罰は帰還ったら呉れてやる。
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