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2868.赤い赫鰭、髑髏紅金魚。(満了)
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花天狂骨-太刀-
2011/09/01(木)23:14:53
ァ呼、何だい何だい。
拝聴かせて呉れるじゃぁないか。
>花魁遊戯、
御前さんの哥聲に耳の奥んとこが可笑なっちまう。
>そうだよ。其処其処、
ようやっと帰還って来られたねえ。
>手繰るに厭きたら、煙管を吹かして。
>足の指ンとこで撫でてお挙げよ、
綺麗なべべに、美味しい夕餉。
祝儀なんてなぁ大層な戯言、上手く言いくるめて呉れたもんだねえ。
何処まで行っても女郎は女郎、
身ぐるみ剥がされ骨の随までしゃぶられちまう。
結局何処へ行こうと、何をしようと同じこと。
惟さ、御前さんにそうされんのは嫌いじゃぁないねえ。
あちきらの手練手管は通用しない、水紋に揺れて嘯く蜃気楼みたいでねえ。
もうちくと指で混ぜて掻いて遣ればあちきらにも触らせてくれんのかい?
知らぬ素振りをするんじゃないよ。
好いから顔をお上げ。
毒の紫煙を混ぜて口を吸ってやるからさあ。
どうしたってこの格子の向こうにゃ行けやしない。
為らば諸共、あちきらと一緒、
此処に居ておくれでないかい。
>絢爛豪華、外八文字。
>ようこそようこそ、赫い赤い蟻地獄。
>花魁花街歌舞伎遊。
>揺羅り揺れるは流金尾鰭のくしゃり兵児帯。
>鮮やか爪弾き金の簪と。
>振り上げた下駄に内腿に走る蛇の刺青覗かせ。
>続く先は、鮮血色の徒花。
>謳うに誘えや赤襦袢。
>淫る漆黒髪はさながら天鵞絨。
>躯揺る甘腰は白磁。
>褥後に浸る蝶々。
>針千本と格子に穿たれ、次は其れ其れ。
>どちらの籠へ?、
愛しているよ御前さん、
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