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┗2885.PARALLEL・WORLD(28-32/66)
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リロ
28 :
黒崎一護
2011/07/27(水)01:53:51
何かが欲しくて手を伸ばした。けれど掴めた物は只の空気でしかなく開いてみりゃ何て事無ェ俺の掌だけ。一筋二筋と刻まれた皺の数だけ俺は何度此の掌を握り締めては解いて来たんだろう。其の度に馳せた想いは何処へ行ったんだ。
二度とは取り返せ無ェモノばかりが頭の片隅に残る。随分と嫌味で厄介な脳味噌だ。二度とは取り返せ無ェモノは確かに幾つも俺の内に在るってのに何故其は頭の片隅にも浮かば無ェ。
持ってるモノと、持って無いモノ。其は確かに同じ重さなのにどうして良く見えるモノと良く見え無いモノに分け隔てられてしまうんだろう。
大切にしたい気持ちでいえば今持って居るモノの方が遥かに大きいのに。
大切にしたい。大切なモノを。其は当たり前の様で、実の処当たり前だなんて薄い意識の不安定な言葉に乗せて今にも倒れそうな状況の中に居る。簡単に見失える。当たり前でも無くて簡単でも無い。
だから頑張って、常に意識して、大切に護って行きたいんだ。
そうじゃなきゃ、俺は片手一人分すら満足に護れりゃし無い。
怠るな。意識を手離すな。常に忘れるな。掌に刻まれた皺の分だけ、護るべきモノが在る。掌に刻まれた皺の分だけ、護られて来た事を。
開いた掌は、きっと又埋まるんだ。
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29 :
檜佐木修兵
2011/08/18(木)01:37:05
彼の子の話し。
可愛過ぎる件について。
欲目贔屓目盲目、何れも此も分かってる。分かっては居るものの如何せんどうにも出来やし無ェ。
何時から自然と名前を呼ぶ様に成ったんだか。
直ぐ赤く成りやがんの。
未だに慣れやし無ェ反応が一々。
慣れやし無ェ癖に応え様とすんのとかよ。
俺以外、だとか。手を繋ぐ、だとか。眠る、だとか。分かってるけれど口に出すとこ。
全部可愛くて堪ん無ェ。悶えまくってんの表に出さ無ェ様にすんので必死。可愛い。
朱色が元に戻る前にもう一度。
花火の要素が薄かったのはご愛敬っつう覚え書き様の備考な(笑)
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30 :
月島秀九郎
2011/09/08(木)01:04:48
僕と君の過去、共有してる物も沢山在ってそうでは無い物も当たり前に沢山在る。
何時でも、だとか此の先も、だとか曖昧な癖に心地良いんだと麻痺させる様な言葉は要ら無い。そもそも好きじゃあ無い。願うのならば、唯傍に居て。其れ丈で満たされる、其れ丈が確かな
>僕と君の共有して居る過去で在り未来で在り現在
なんだから。
継続は難しい。奇しくも其の継続に割り入り近道する術を持ってる。だけど、使う相手は選ぶさ。
過去を今から作っていこう。本物の、僕と。
さァ、もう本は閉じて。
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31 :
群青
2011/09/11(日)13:50:09
現世では新学期という時期らしく、色々と変化の見える時期だという。
不変の世界等無い。幾ら望もうと願おうとそんなモノ等存在し無い。何度喰われ何度絶望を味わい何度も何度も同じ景色を眺め様とも、確かな憎しみは日々変化する。薄く脆く消えそうな希望は日々変化する。
例え無いに等しいとしても、やはり心が震えるのでしょう。其は例外では無く、確かに。
周りの変化と己の変化が必ずしも同調し無い為時折否定する事が恐ろしい。あんな場でも情は生まれるのかと嘲笑うには長く共に居過ぎたのだろう。
仲間、等と薄ら寒い名称を付ける気は無いが其に似た何かだとは思えた。だから、要ら無かったんですよ。全てを壊す様な変化なんて。ただ、自分達の力で青空を見れたら良かったんです。
鎖は場所に繋がれてたんじゃ無い、不確かな存在に繋がれて居たんですから。
変化を寂しいと感じるのは、きっと余りにも多く喰われ過ぎた故にでしょう。
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32 :
黒崎一護
2011/10/10(月)17:42:49
何度も何度も繰り返し、響く言葉。反響しては深く深く、刺さる声。強くなった気がしただけ、強く在れたらと願っていただけ。
少しの傷がしみて痛む。おこがましい、随分と似合いの言葉過ぎて笑える。
何て事は無い。事実確認の様なもの。
俺は弱くちっぽけで何時だって周りに誰かに護られていたんだ・って。
気付かず雲に胡座掻いてたから、こうして偶に落としてくれてんだろ。皮肉だとか卑屈だとかそんなんじゃあ無い。
幻覚の雲に乗ったままだと、距離が遠い。だから、落としてくれて良かったんだ。やっぱり、並んで居る方が良い。並んで居たい。
力が在る様な気がして強い様な気がして突っ走っちまうけど、本当はちっぽけで弱ェから俺を必要として欲しくて虚勢張ってんだ。其でも、誰かが行き過ぎだって戻してくれる。隣を、空けてくれてる。此の幸福さえ在れば、俺はどれ程ちっぽけで弱くたって良いと心底思える。
偶に、そう確認する。此の確認が少しずつ少しずつ、減っていけば上々。
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