綴一覧
┗2892.融解温度(139-143/153)
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139 :
ジオ=ヴェガ
2012/08/06(月)07:40:46
気が急く。
壊れる三秒前。
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140 :
ジオ=ヴェガ
2012/08/07(火)09:12:32
なんとなく、そんな気がした。
だから当然バカみたいに泣いたし喪失感もまだあるけれど、何処か笑える自分が居る。
命をかけて戦った、喧嘩もした、有り得ないくらい悩んだり泣いたりもした。
でも沢山笑った、幸せだった。
一年十ヶ月の幸せを有難う。
幸せに。
またな。縁があるのなら、どんな形でもまたあんたとは顔を合わせる気がする。そう願ってる。
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141 :
ジオ=ヴェガ
2012/08/08(水)02:28:23
境内を歩いたら微かに火薬の匂いが染み付いていた。四日が花火大会だったらしい。
人に混じり祭りに行くのが好きだったのに、激務の中で忘れていた。
りんご飴や、薄荷パイプが不意に欲しくなる。
きっとまだ現世は夏。
夜空を彩る花火はきっとまだ見られるはず。
空っぽのあんたの部屋にあいつを迎えに行くのが先。手放すなんて嘘。責任もって預かるよ。
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142 :
ジオ=ヴェガ
2012/08/10(金)16:18:32
目を覚ました。
今までみたいに寝てる間に布団に移動するだなんて事は無く、昨日の石畳の上で目を覚ました。痛む体を押さえながら体を起こして周囲の霊圧を探ってみるものの、望む結果は得られなくて。
気休めのまた逢おうではないと信じて自室に戻ってベッドに横になる。
キッチンから響く皿を引っくり返す音。
そっか。日常はもう動き出しているんだ。
レタスと生ハムと、あとは何にしようか。
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143 :
ジオ=ヴェガ
2012/08/12(日)17:06:24
何にも考える必要の無いカカシに戻るには遅すぎたらしい。望んで手に入れた脳ミソは自然に俺を蝕む。
寂しくないと言うことは一生出来ないかも知れないけれど、俺は考える事が出来る様になった頭を使って今日を越える。
何を作ろうか。
レシピは無い、覚えてるのは俺の舌と鼻。
調理場に立って思案する。
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